収穫を間近に控えた早生種のクリ=猪名川町下阿古谷
収穫を間近に控えた早生種のクリ=猪名川町下阿古谷

 猛暑がやや和らぐ中、秋の味覚「北摂栗」の産地、猪名川町のクリ園では、木々の枝先で緑のいがが膨らみを増している。早生(わせ)種の販売は同町で10日から早くもスタート。今月下旬には主要品種「銀寄(ぎんよせ)」の初出荷が予定されている。

 阪神北部エリアのクリ栽培は歴史が古く、JA兵庫六甲の北摂栗生産者連絡協議会には宝塚、川西市、猪名川町の生産者約120人が登録。県内では丹波地域に次ぐ産地の一つで、昨年は約8トンを出荷した。

 同JA猪名川果樹部会長の上殿美仁(うえどのよしひと)さん(69)=同町下阿古谷=の山では「丹沢」や「国見」など早生種が実る。「銀寄」を含め約80本を斜面で栽培している。

 今年は少雨の影響で枯れる木もあったが、多くはお盆を過ぎて実を膨らませたといい、上殿さんは「真冬のせん定など手入れがあってこそ。秋の味覚を楽しんでほしい」と汗を拭った。

 早生種は、同町万善の「道の駅いながわ」や宝塚市大原野の「西谷夢市場」などで販売される。(小林良多)