熊本方言をまとめたパンフレットを手に取材に応じる東北大の中西太郎准教授=8月、仙台市
 熊本方言をまとめたパンフレットを手に取材に応じる東北大の中西太郎准教授=8月、仙台市

 熊本地震の発生を受け、方言研究者らが日常生活や医療現場で使われる熊本方言をパンフレットや文例集にまとめ、公開している。東日本大震災で、県外からの支援者が被災者の方言を理解できず、コミュニケーションが円滑に進まなかった事例があると知り、取り組みを進めてきた。被災者の「異変」の的確な察知に期待がかかっている。

 東北大方言研究センターは、2011年の東日本大震災後、専門知識を活用できないかと考え、宮城県気仙沼市を訪れるボランティアや医療・行政関係者らに向け「支援者のための気仙沼方言入門」を作成した。16年の熊本地震で同様の方言パンフレットを作成、公開しており、今回は発生翌日に再周知した。

 熊本市出身の村上敬一・徳島大教授らは真夏の時期を踏まえ、熱中症に関する言葉を文例集で紹介した。「目のまう」(目まいがする)、「あぎゅごたる」(吐き気がする)などを掲載。村上教授は「しんどい時に使う言葉を意識して選んだ。体調変化の伝達の際に役立ってほしい」と願う。

 いずれもホームページからダウンロードできる。