空き家や工場の跡地を改装し、アーティストが創作できる滞在拠点とする構想を語る中島勇さん=姫路市花田町高木
空き家や工場の跡地を改装し、アーティストが創作できる滞在拠点とする構想を語る中島勇さん=姫路市花田町高木

 国内を代表する皮革産地の姫路市花田町高木地区で、使われなくなった皮革工場や空き家を改築し、国内外のアーティストが滞在して創作に打ち込む「アーティスト・イン・レジデンス」の拠点施設とする動きが出ている。敷地内には展示スペースや広場も設け、皮革産業の盛り上げや地域交流活性化を図る。皮革を活用する芸術表現者全般が対象。活動開始は8月ごろの予定で、企画する法人が6月末まで参加者を募っている。(田中宏樹)

 高木地区は古くから多くのタンナー(製革業者)が集まるが、近年は空き工場が目立つ。同地区でレザーケア商品を扱う「ユニタスファーイースト」の中島勇社長(72)が皮革産業の衰退に危機感を持ち、取り組みを決断。今年2月に活動を運営する一般社団法人「L‐A・I・R(エルエアー)」を設立した。