夏の夜空を彩る打ち上げ花火の生産が、兵庫県太子町上太田にある県内唯一の製造所でピークを迎えた。新型コロナ禍や原材料費の高騰など業界は苦境が続くが、今年も各地で催される花火大会に向け、職人たちは連日、火薬の玉詰めや花火玉の乾燥作業に精を出している。(辰巳直之)
■県内中心に100の花火大会へ
1951年創業の「三光煙火(さんこうえんか)製造所」(事務所・姫路市大津区天満)。例年約3万~4万発を製造し、打ち上げ作業まで一貫して手がける。最近は小ぶりな2・5号(直径約7・5センチ)や3号(同9センチ)の生産が中心で、今年は県内を中心に約100の花火大会に出向く。