発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)の代表物質PFOSとPFOAについて、兵庫県姫路市は7日、同市花田町加納原田の地下水から国の暫定指針値(1リットル当たり50ナノグラム)を超える計84ナノグラムを検出したと発表した。市は国の通知に基づき2024年度から井戸水を対象に調査を進めており、計23カ所の測定を終え、初めて指針超えが見つかった。
市環境政策室によると、今回の井戸は4月23日に検査した。民家の庭にあり、飲み水としては使われていないという。今後、発生源を特定するため、当該地点から半径500メートル圏内にある井戸の調べを続ける。
水道水については、市が20年度から調査。今回の井戸に近い同市兼田の兼田浄水場は4月16日に行い、PFOSとPFOAの合計値は暫定指針値を下回っており、飲用として問題ないという。(有島弘記)