水しぶきを上げ、勢いよく泳ぎ出す参加者たち=姫路市的形町、的形海水浴場沖
水しぶきを上げ、勢いよく泳ぎ出す参加者たち=姫路市的形町、的形海水浴場沖

 播磨灘で遠泳のタイムを競う「姫路まとがたオープンウォータースイミング(OWS)大会」が、姫路市的形町の的形海水浴場で初めて開催された。県内外から小学生~70代の計186人が出場し、水しぶきをあげて力強い泳ぎを見せた。

 OWSは海や川、湖などで遠泳を競うスポーツ。プールとは違い、波や風、水温の影響を受けるため、状況を見極める判断力や精神力が求められる。

 競技の普及を図ろうと、同市水泳協会が主催し、県水泳連盟などが運営。遠浅の海で穏やかなコースを設定でき、参加者や観戦者の休憩スペースを確保できることなどから同海水浴場を会場に選んだ。来年以降、日本水泳連盟の認定大会を目指すという。

 大会は6日に開かれ、1キロ(小学4年生以上)▽3キロ(中学生以上)▽5キロ(同)-に加え、予選1キロと決勝500メートルで争う「ノックアウトスプリント」(同)の4種目を男女別に実施。砂浜から約100メートル沖に設定された周回コース(1周1キロと500メートル)で熱戦が繰り広げられた。

 初心者から競技経験のある人までが出場し、男子5キロの部には水泳日本選手権のOWS競技に出場経験がある選手も泳いだ。

 女子1キロの部で完泳した英賀保小5年の佐藤知衣さん(10)=同市飾磨区=は初めての大会出場。「水はしょっぱかったけど、冷たくて気持ちよかった。海がきれいなのでまた出たい」と白い歯を見せた。(辰巳直之)