卓球大会の会場で倒れた女性を救命したとして、兵庫県姫路市消防局は、心肺蘇生措置をしたり自動体外式除細動器(AED)を使ったりした8人に対し、善行をたたえる「しらさぎ賞」を贈った。3月にあった贈呈式で改発久樹消防局長(現・市平和資料館長)は「迅速で勇気ある行動が命を救った」とたたえた。
同消防局によると、1月17日、同市で行われたアマチュアの卓球大会で、阿部こころさん(21)は神原昌三さん(60)とダブルスの試合に参加した。試合が終わり、水分補給に向かう途中、阿部さんが突然、あおむけに倒れた。息をしていないとわかると、神原さんは胸骨圧迫を始めた。
近くで見ていた野上勉さん(55)も駆け付け、交代しながら絶え間なく心肺蘇生を続けた。その間、他の参加者が119番通報したり、AEDを手配したりし、看護師の森本栄美子さん(53)と、AED講習を職場で受けた経験がある警察官の藤原洋さん(44)がAEDを操作した。電気ショックを2回実施すると、心拍と呼吸が戻ったという。
同消防局によると、管内では毎年500~600人が心肺停止で搬送されるものの、救命し、完全に社会復帰できるのは20人ほどにとどまるという。心肺停止から5分で救命率が50%ほどに低下するといい、改発氏は「皆さんの勇気がこの5分を埋めた」と話した。
市防災センター(同市三左衛門堀西の町)であった贈呈式には8人のうち7人が出席し、阿部さんも参加した。阿部さんは「意識が戻ったときに皆さんがそばにいて安心した。今こうして元気で生きていられてありがたいです」と感謝の意を伝えた。(船田翔太)
























