「変わった形のナスが採れたので、見に来てくれないか」
「野菜の日」の8月31日、兵庫県西脇市蒲江の春藤(しゅんどう)秀行さん(79)から西脇支局に電話があった。翌日、お宅に伺うと、家の中から例のナスを持って来てくれた。ヘタの部分が三つ股に分かれ、3本の脚がそれぞれ立派に伸びている。
なんだか、帽子をかぶった人が手を上げて「よっ!」とあいさつしているよう。あるいは理科の授業で習う「フレミングの左手の法則」を思わせる。
聞くと、ナスを育てたのは家庭菜園を趣味とする息子の誉佳(たかよし)さん(49)。収穫後、隣家で暮らす秀行さんにお裾分けしてくれたのだとか。
「だめ元で連絡してみたんや」と秀行さん。よっ、採用です!
(伊田雄馬)