加西市 中学校部活動の地域移行に関するアンケート
加西市 中学校部活動の地域移行に関するアンケート

 中学校部活動の地域移行について、加西市教育委員会は、市内の小中学生や保護者に実施したアンケート結果を公表した。学校の先生以外による指導や学校外での部活動について、小中学生からは肯定的な意見が多かった。一方、先生以外の指導者の人柄が分からないことに不安を覚える声や、学校外の活動場所に向かう際の移動方法を懸念する回答もあった。(村上晃宏)

■指導者の人柄や活動場所への移動方法に不安の声も

 同市では、既存や新設の地域クラブなどが全責任を負う「地域移行型」▽市や市教委が任用した指導員が学校などで運営する「地域連携型」▽種目や校区別に移行型と連携型を振り分ける「ハイブリッド型」-の主に3パターンで模索。市教委は加西、善防、泉の3中学が統合し、新校が開校する2028年度の完全移行に向け、25年度中に方針を出すという。

 市教委は3月3~12日にインターネットでアンケートを実施し、市内の小中学生1354人と保護者578人から回答を得た。

 「学校の先生以外から指導を受けること」や「学校以外の場所で部活動すること」について、小中学生は「良いと思う」が過半数を占めた。一方、保護者は「先生以外の指導」について「良いと思う」が最多だったが、「学校以外の場所での部活動」については「どちらとも言えない」が最も多かった。

 「先生以外の指導」で「良くないと思う」の理由は、小中学生や保護者から「先生以外だと相談しにくい」や「人柄が分からないのは不安」などの回答があった。「学校以外の場所での部活動」では、移動に時間がかかる懸念や、事故が起きた場合の責任の所在を問う声が出た。

 スポーツクラブや指導員が運営を担う場合、部活動ごとに謝金を出す必要が出てくる。保護者に適切な負担額を聞く設問では、月千円程度を希望する回答が最も多く、月2千円、月3千円と続いた。市教委によると、現在は1時間1800円を支払っているという。

 市教委の担当者は「おおむね肯定的な意見が多く、小中学生や保護者も前向きなのが分かった。ただ『よく分からない』との回答もあり、しっかり情報を伝えて理解を得る必要性を感じた」と話した。