作成途中の計画の概要版を手にする安平勝利さん。館内には多可町の文化財が並ぶ=那珂ふれあい館
作成途中の計画の概要版を手にする安平勝利さん。館内には多可町の文化財が並ぶ=那珂ふれあい館

 多可町教育委員会が作成した「文化財保存活用地域計画」が、文化庁の認定を受けた。古代の「多可郡」の始まりや、「杉原紙」「山田錦」「敬老の日」の発祥に関わる歴史文化などが町の基盤を形成したと捉え、文化財の保存や活用などに向けて五つの方向性と72の具体的施策を定めた。今後は冊子版や概要版を作るほか、10月18日に認定記念シンポジウムを行い、計画を広くアピールする。(金井恒幸)

■北播磨では加西市、小野市に次ぎ3例目

 地域計画の策定は、2019年4月の文化財保護法の改正で制度化された。多可町では22年度に策定協議会を立ち上げて取り組み、今年7月18日に認定を受けた。同町によると、北播磨では加西市、小野市に次ぎ3例目という。