三木ホースランドパーク(兵庫県三木市別所町高木)で29日、国民スポーツ大会「わたSHIGA輝く国スポ」の馬術競技が開幕する。昨年の佐賀国スポに続く県外開催。10月3日までの競技運営に加え、交流事業やご当地グルメなどで来場者をもてなそうと、滋賀県職員が三木市内で準備に汗を流している。
馬場馬術と障害飛越に分けられる馬術競技。成年男子、成年女子、少年の3カテゴリーで、日本中央競馬会(JRA)所属のトップ選手らも出場する。人馬によるフィギュアスケートにも例えられる馬場馬術は正確で美しい動きが魅力で、障害飛越はコース上をスピード感あふれるジャンプで飛び越える姿が楽しめる。
滋賀県国スポ・障スポ大会局職員の見野甚九郎さんと中村美友さんは、昨年の佐賀県と同様に三木市内に事務所を構え、同パークなどと調整を進めてきた。滋賀チームは栗東トレーニングセンター所属の騎手も出場するという強豪。観覧者には競技の魅力とともに、馬との触れ合いや近江牛、有名洋菓子なども満喫してもらおうと準備を進める。
最終日には、びわ湖ホール声楽アンサンブルの歌声を楽しめ、競技馬場内に入れて解説もある観戦ツアーが開かれるなど盛りだくさんの内容。見野さんは「こんなに立派な施設で、間近に一流の選手と馬を見られる機会は貴重。滋賀の誇るアンサンブルとグルメも楽しんで味わってほしい」と話している。(大山伸一郎)