「職人が主体の里山に」と温泉津町での未来図を描く小林新也さん=小野市西本町
「職人が主体の里山に」と温泉津町での未来図を描く小林新也さん=小野市西本町

■誰もが職人になれる場を

 約250年前の江戸時代から播州刃物が根付き、はさみや包丁、鎌の製造が盛んな小野市。小林新也さん(38)は古里の伝統技術を守り、世界に発信しようと「MUJUNワークショップ」(西本町)で刃物職人を育てる。温泉街として日本で唯一、世界遺産に登録されている島根県大田市温泉津(ゆのつ)町には新たな拠点「MUJUNプラネット」をつくった。2拠点を1年間で半分ずつ行き来する。

 日本の職人技を世界展開するブランドMUJUNを2016年に始動し、若手職人が作る折り畳み式「富士山ナイフ」の販売を18年に始めた。国際的アーティストでもあるが、新型コロナウイルス禍で海外展示会が軒並み中止になったことが転機となった。「日本でやりたいことに取り組む時間ができた」と振り返る。