借金を代わりに返済する名目で現金をだまし取ったとして、兵庫県警組織犯罪対策課と灘署などは2日、詐欺の疑いで、神戸市北区の会社員の男(51)と同市長田区の会社役員の男(33)を再逮捕した。
再逮捕容疑は、2人は共謀して2021年10月、経営するソープランドの女性従業員に対する借金を代わりに返済するとして、同市の会社役員男性(73)から現金約680万円をだまし取った疑い。会社員の男は「うその話です」と容疑を否認し、会社役員の男は黙秘している。
県警組織犯罪対策課によると、被害男性は事件以前にこのソープランドを経営しており、店舗が入る土地建物を購入しようと1億円の借金をしたところ、貸主は男らと関係がある第三者に債権を譲渡。その後、土地建物の権利と店の経営権も移されていた。
県警は9月12日、神戸・福原のソープランドの不動産について虚偽の登記申請をしたとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で2人を逮捕していた。