大阪・関西万博(大阪市此花区・夢洲)は13日、最終日を迎えた。期間終盤にかけて連日20万人以上が訪れるなど盛り上がりは最高潮で、神戸・三宮の直行バス乗り場では早朝から300人超が並んだ。予約が取りづらい「プラチナチケット」を手にした人たちが、184日間にわたる祭典の見納めへ続々と会場へ向かっている。
■「EXPO神戸号」に早朝300人超が列
万博には兵庫県内からも多くの人が訪れており、神姫バス(姫路市)の神戸三宮バスターミナル(神戸市中央区)では同日、大阪・関西万博会場への直行バス「EXPO神戸号」に乗るため、午前6時時点で300人以上が並んだという。午前7時15分の始発便後も、万博のマスコットキャラクター「ミャクミャク」をあしらったバッグや、ぬいぐるみを持った100~150人が行列をつくった。
同社は会期中に三宮発着便の増発を繰り返し、担当者は「1時間弱で会場に行けるとの口コミが広がったおかげで利用客も増え、各地の営業所からバスと乗務員をかき集めて運行した」と話した。
万博会場では同日午前7時40分ごろ、開場前に参加国のスタッフらが大屋根リング上で手をつなぐイベント「フレンドシップリング」を実施。パビリオンやボランティアのユニホーム姿の人たちが手を取り合って連帯を表現し、国旗や万博グッズを持って互いに記念撮影した。
会場ゲート前では早朝から入場待ちの列が伸びており、普段より早い午前8時40分ごろに開門。来場者らは足早にパビリオンなどに向かった。出迎えるボランティアスタッフらが「いってらっしゃい」と手を振ると、最終日とあって「ありがとう」と感謝の言葉を返す来場者もいた。
会場ボランティアを担当する大阪府柏原市の山田真介さん(51)は「最後は感極まってしまいそうだけど、ぎりぎりまで笑顔で皆さんをもてなしたい」と話し、持ち場へ向かった。(岩崎昂志、門田晋一)