10日午後6時半ごろ、兵庫県養父市の氷ノ山登山道で、豊岡市今森の無職の男性(80)が「腰痛で下山できなくなっている」と家族から110番があった。南但馬署と南但消防本部の捜索隊が11日午前6時50分ごろに男性を発見、兵庫県の防災ヘリコプターで搬送したが、同10時過ぎに病院で死亡が確認された。
同署によると、男性は10日午前に自宅を出発、1人で日帰りの登山を計画していた。予定の時刻になっても帰宅せず、家族が電話し、身動きできなくなっていたため110番した。
一方、男性も119番したが、着信したのは鳥取県側の消防本部で、兵庫県側に連絡した上、民間のレスキュー隊を派遣した。レスキュー隊は10日午後10時半ごろ、同山頂から北西約650メートルの登山道で男性を発見。毛布を掛けて付き添っていたという。