兵庫県高砂市の河川敷に停車した軽乗用車内で長男=当時(10)=と長女=同(3)=を殺害したとして、殺人罪に問われた無職の母親(29)に対する裁判員裁判の判決公判が19日、神戸地裁姫路支部であった。馬場嘉郎裁判長は懲役6年6月(求刑8年)を言い渡した。
判決理由では当時、重度のうつ病や睡眠薬の影響で「行動制御能力が著しく減退し、心神耗弱していた」と認定。一方で、練炭の購入など一定の計画性が認められ、「正常な精神作用が保たれた行動もみられた」と指摘した。
弁護側は、無理心中を図ったとして執行猶予付き判決を求めていたが、判決では「被害者が複数あり、執行猶予を付けることはできない」と退けた上で「子どもを懸命に養育してきたことや、出所後に利用できる福祉支援があり、被告が利用する意向を示していることを考慮して判断した」などとした。
判決などによると、2024年4月9日午前2時ごろ、車内の助手席付近で練炭に点火し、一緒に乗って寝ていた長男と長女を一酸化炭素中毒で死なせた。























