飲料を買うと、売り上げの一部が犯罪被害者支援に役立てられる自動販売機が4日、神戸市中央区下山手通5の兵庫県印刷会館前に設置された。ひょうご被害者支援センターに寄付され、警察や裁判所に出向く被害者らの付き添い支援などに活用する。
同センターが新たな収入源確保のため、2009年から取り組む。これまでに県内で83台が設置され、年間の寄付額は約150万~160万円に上るという。
自販機はダイドードリンコが提供し、同センターの相談用連絡先が書かれた広告をラッピング。商品には、人気アニメ「鬼滅の刃」のキャラクターをあしらった「鬼滅缶」などがある。
除幕式には、同社社員や県印刷工業組合員ら約20人が出席。同センターの井関勇司理事長(78)は「ラッピングで活動内容も知ってもらえる。自販機が増え、支援充実につながることを期待している」と話した。(村上晃宏)
