会員制交流サイト(SNS)を通じて、ファンを増やそうと、神戸市はツイッターに公式アカウント「つぶやこうべ」を開設した。「神戸に詳しい喫茶店のマスターが街の情報を日々つぶやく」という設定で、AI(人工知能)を駆使して神戸に関心があるとみられるユーザーにもアプローチする。親近感を持ってもらい、地域と関わる「関係人口」を増やす狙いだ。
「神戸風月堂さんでは、元町本店限定で、自分の好きな文字を入れられる『マイゴーフル』を作ってくれるんですよ~。毎週土・日曜日限定です」
「元町サントスさんの名物ホットケーキが、東京にもテークアウトできたらいいのになぁ」
同アカウントでつぶやくのは、喫茶店「つぶやこうべ」のマスター。店は東京都内某所にあり、神戸出身のマスターは世話好きで物知りという設定。六甲山のような髪形と神戸ポートタワーをイメージした赤いポットがトレードマークだ。
「つぶやこうべ」は市と大手広告代理店「電通」(東京)との共同研究。従来のように不特定多数に向けた自治体広報とは異なり、SNS時代に合った情報発信のあり方を探る。
AIを活用し、SNS上で神戸に関心がありそうな人を見つける「ドミノトーク」と呼ぶマーケティングサービスを利用している。(長谷部崇)
