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修理により、再び時を刻み始めた「アッコちゃんの時計」=神戸市灘区船寺通3
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修理により、再び時を刻み始めた「アッコちゃんの時計」=神戸市灘区船寺通3
浅井亜希子さん
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浅井亜希子さん

 阪神・淡路大震災で亡くなった浅井亜希子さん=当時(11)=を悼んで神戸市立西灘小学校(同市灘区船寺通3)に建てられた「アッコちゃんの時計」が、再び時を刻み出した。1999年に設置されて以来、児童や地域住民に親しまれてきた。昨夏に故障し、修繕は難しいと見られたが、時計に携わってきた関係者の願いが実を結んだ。亜希子さんの母親(67)=同市須磨区=は「時計の動く音は、娘の心臓の音だと思ってきた。再び動き、跳び上がるほどうれしい」と喜ぶ。(小尾絵生)

 亜希子さんは同小5年だった95年1月17日、震災で倒壊した自宅の下敷きになった。体が長時間圧迫され、壊死(えし)した部分の毒素が全身に回る「クラッシュ症候群」を発症して手術を受けたが、2月10日に亡くなった。

 時計は、母親らが「生きた証しに」と呼び掛け、亜希子さんの同級生や学校職員らの寄付で、校門横の市民花壇に設置された。高さ約3メートルのソーラー電池式だが、昨年9月初旬、近くの住民から「時計が止まっている」と学校に連絡があり、故障が分かった。

 業者に修理を依頼したところ、すでに部品がなく、学校の予算枠を上回る費用が必要とのことだった。山川立人校長(56)は一時は修理を諦めかけたが、「26年間、必死に生きてきたお母さんの歩みを止めてしまうのではないか」と悩み、市教育委員会と相談。同意を得て、修理を決めた。

 昨年末、ソーラー電池の交換で再び動きだしたが、老朽化しているため、今後も止まってしまう可能性があるという。

 10年前にも故障したことがあり、当時対応した元教頭の森広樹・西須磨小学校長(57)も深く思いを寄せる。「時計は学校の守り神のような存在。子どもたちに震災の教訓を伝えるためにも、これからも針を動かしてほしい」と話した。

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