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映画「どこかに美しい村はないか」をテーマにしたタイポグラフィー作品=神戸市西区、神戸芸術工科大
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映画「どこかに美しい村はないか」をテーマにしたタイポグラフィー作品=神戸市西区、神戸芸術工科大
映画「どこかに美しい村はないか」の一場面
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映画「どこかに美しい村はないか」の一場面

 柳田国男「遠野物語」の舞台として知られる岩手県遠野市の人々と風景を描いたドキュメンタリー映画「どこかに美しい村はないか」が23日、旧グッゲンハイム邸(神戸市垂水区塩屋町3)で上映される。神戸芸術工科大(神戸市西区)の学生が上映会に協力し、ほぼ文字だけのポスターやチラシを制作して作品の世界観を表現した。会場で披露し、映画に彩りを添える。(井原尚基)

 映画は遠野を拠点に創作を続けたガラス絵職人・児玉房子さんの作品を紹介しながら、コメ農家やリンゴ農家などの四季を描く。

 学生による協力は、文字を読みやすいよう美しく配置する「タイポグラフィー」の授業を担当している同大非常勤講師のニコール・シュミットさん(42)が、田下(たおり)啓子プロデューサー(73)=埼玉県=と友人だったことから実現した。受講する学生15人が、長年ドキュメンタリーを手掛けてきた能勢広監督や、田下さんとの質疑応答などで作品への理解を深めながら作品づくりに取り組んだ。

 余白をたっぷりとったポスターを作った村上舞さん(21)は「映画は抑制が利いた演出で押しつけがましくない。その印象を表現した」。普通紙にサラダ油を塗り、トレーシングペーパーのように半透明状にしてチラシを作った松岡篤史さん(21)は「手作業にこだわり、映画の登場人物が丁寧に農業を営んでいる様子に重ね合わせた」と工夫を語る。

 田下さんは「若者の感性によって、どのような表現が生まれたのか、楽しみ」と話している。

 上映会は午後1時半と3時半から。ポスターとチラシは正午~午後6時に展示する。

 上映会、展示会とも申し込み不要、無料。新型コロナの感染拡大を防ぐため、上映会の定員を通常の半数(各回40人)に制限するなどの対策を講じる。

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