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「船たで場」のジオラマなどが並ぶ会場=神戸市中央区波止場町
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「船たで場」のジオラマなどが並ぶ会場=神戸市中央区波止場町

 世界的に人気の高い江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎の作品と当時の和船をテーマにした企画展「北斎が描いた舟」が、神戸海洋博物館(神戸市中央区波止場町)で開かれている。

 神戸には幕末の開港以前から「兵庫津」と呼ばれた天然の良港があり、江戸時代には北前船の寄港地となるなど、交易や海上交通の拠点として栄えた。同館では、こうした歴史に関心を持ってもらおうと、和船の描かれた北斎作品を糸口とする展覧会を企画した。

 会場には、代表作「冨嶽(ふがく)三十六景 神奈川沖浪裏」や、日本各地の海や川での漁を描いたシリーズ「千絵の海」などの複製画11点を展示。併せて、北前船以前に日本海側で活躍していた「羽賀瀬(はがせ)船」、江戸湾内外で用いられた「五大力船」の模型、船大工の道具など25点が並ぶ。兵庫津の「船たで場」での修理の様子を再現したジオラマもあり、訪れた人は熱心に見入っていた。

 広報担当の山本桃子さん(34)は「和船に関する展示は珍しい。北斎の名画とともにご覧いただき、当時の港に思いを巡らせてほしい」と話している。

 2月14日まで。月曜休館。900円、小中学・高校生400円。同館TEL078・327・8983

(藤村有希子)

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