神戸ワイナリー(神戸市西区押部谷町高和)を運営する「神戸みのりの公社」が、酸化防止剤などの添加物を使わずに瓶詰めした白ワイン「無添加」を、300本限定で発売した。白ワインの無添加商品は初めてで、「健康志向の消費者に手にとってほしい」とアピールしている。
ワインの製造工程で使用される酸化防止剤(亜硫酸塩)は、ブドウの果皮に付着した雑菌の増殖を抑えたり、ワインの劣化を遅らせたりする効果がある。無添加で醸造する場合はワインが極力空気に触れないようにするなど、細心の注意を要するという。
同公社では、無添加の赤ワインは商品化済みで人気が高い。白ワインも数年前から製造に取り組んできたが、商品化できるレベルに達したのは今回が初めて。「8月の好天でシャルドネやシナノリースリングなど白ブドウの出来が良かったため実現できた」といい、辛口のすっきりとした味わいに自信を見せる。
ワイナリー内の店舗とオンラインショップで販売。2640円(750ミリリットル)。同公社TEL078・991・3911
(伊田雄馬)
