神戸市交通局は、市営地下鉄西神・山手線新長田駅のリニューアルに向けたデザイン案を決める市民投票で、白を基調に西神・山手線のイメージカラー「緑」を要所に配置したB案「緑と光」が選ばれたと発表した。実施設計の作成を経て2021年度内に着工し、23年度中の完成を目指す。
市民投票はA~C案のデザインを用意し、昨年12月~1月に実施し、投票総数は3413票。得票順にB案1474票、A案「まちの温(ぬく)もり」1148票、C案「復興・発展」791票だった。
B案は副題に「風に揺れる木々のゆらぎや光を抽象化した未来的な駅空間」を掲げる。全年代で最多票を獲得したという。選んだ市民からは「地下の駅で今までにない明るい感じ」「木漏れ日のような照明の使い方がすてき」「緑のアクセントが列車待ちのいら立ちを抑える効果がある」などの意見が寄せられた。
市交通局施設課は「いただいた意見を参考に、市民に親しまれる駅となるよう事業を進めたい」としている。(初鹿野俊)
