神戸市の葺合市場商店街連絡協議会に加盟する10の商店街・市場の中でも、活気があるといえば「大安亭(おおやすてい)市場」。三宮と春日野道の間の南北約250メートルに鮮魚、精肉、青果、菓子、製麺、豆腐、すし、天ぷら…と店が連なり、まさしく市民の台所と呼ぶにふさわしい。
古くからの神戸市民なら「新大安亭市場だったのでは?」と、疑問に思うかもしれない。
「三宮の駅の東側辺りに『大安亭市場』があって、向こうが元祖やな。だから生田川を挟んで『大安亭』が二つ併存していた時期があったんよ」
同市場協同組合理事長の桑山鉄男さん(77)は、そう説明する。
もともと三宮の駅南には神戸最古といわれる「小野中道(おのなかみち)商店街」が存在した。現在の神戸阪急本館南側から生田川にかけて、東西に真っすぐ延びる「明治から昭和初期にかけて繁栄した商店街」(「神戸市史」)だった。
その途中から南北に派生したのが旧大安亭市場で、明治時代に店舗が立ち並び始めたという。
「名前の由来は大安売りからとよく言われるけど、それは間違いで、浪花節の小屋の『大安亭』が旭通にあったから」と桑山さん。小屋の大西某という人物の姓名から「大」と「安」の字を取って、名付けられたと伝え聞く。
一方、生田川の東地区も明治末から大正にかけて、市電の開通や神戸製鋼所などの大工場の進出で発展。春日野道かいわいの繁華街を「東新開地」と称した。新大安亭市場も、昭和初期から自然発生的にでき、その一角を形成する。やがて“元祖”のお株を奪うと、「新」の字が取れ、現在の大安亭市場協同組合が1975年に発足した。
市場の北口に一体の石像がある。阪神・淡路大震災後のまちおこしで作られた民話「ロダンの狸」の主人公だ。物語では、芝居好きのタヌキが大安亭の舞台に立とうと修業に励む姿に、市場の精神を重ねて、こうつづられる。
「神戸で、一番安うて、ええもんを売る事やと思うて頑張ってんねん」
最盛期に100軒を超えた店舗は70軒ほどに減ったものの、昔ながらの人情味には根強いファンがいる。コロナ禍で外出を控える人のため宅配サービスを始めるなど、逆風の中でもへこたれない。
「僕らはプロの集団。地域のお客さんに喜んでもらうために全力を尽くすという思いは変わらんよ」
これぞ、市場の心意気。(安福直剛)
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