次世代エネルギーとして期待される水素エネルギーの体感イベントが20日、神戸市兵庫区中之島2のイオンモール神戸南で始まった。水素を燃料に発電する燃料電池自動車(FCV)の展示などがあり、買い物客らが足を止めていた。
政府は昨年、温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロにすると宣言。水素は燃焼時に二酸化炭素が発生しないことから環境に優しいエネルギーとして注目されており、神戸市も普及・啓発活動の一環としてイベントを企画した。
会場にはトヨタ自動車のFCV「MIRAI(ミライ)」を2台展示。訪れた人は運転席に座り、発電の仕組みや構造について説明を受けた。また、トランク内のコンセントにつないだ電気スタンドや電飾を光らせ、災害時に非常用電源として利用できることも紹介していた。
水素エネルギーの解説パネルや子ども向けのパンフレットもあり、小学生の娘を連れた女性(39)=同市垂水区=は「環境に優しい仕組みなど、子どもの自由研究のテーマにいいですね」と話した。
21日は午前10時~午後5時開催。会場ではミライの試乗予約もできる。(小尾絵生)
