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母と3姉妹の軌跡を語り合うコシノヒロコさん(左)とコシノジュンコさん=県立美術館ミュージアムホール
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母と3姉妹の軌跡を語り合うコシノヒロコさん(左)とコシノジュンコさん=県立美術館ミュージアムホール
ビデオメッセージで姉のヒロコさんを祝福したコシノミチコさん=県立美術館ミュージアムホール
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ビデオメッセージで姉のヒロコさんを祝福したコシノミチコさん=県立美術館ミュージアムホール
母・小篠綾子さんとコシノミチコさんの人形も登場したトークショー=県立美術館ミュージアムホール
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母・小篠綾子さんとコシノミチコさんの人形も登場したトークショー=県立美術館ミュージアムホール

 世界的ファッションデザイナーの仕事を伝える「コシノヒロコ展」(神戸新聞社など主催)の開催を記念したトークショーが11日、兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1)であった。いずれもデザイナーとして著名なコシノ3姉妹が登場し「人生面白くなきゃ!」をテーマに、幼い頃の思い出や人生を楽しむこつなどを思う存分に語った。(森 信弘)

 長女ヒロコさんと次女ジュンコさんが登壇し、ミチコさんも新型コロナウイルス感染拡大によるロックダウン(都市封鎖)が続く活動拠点の英ロンドンからビデオレターを届けた。

 ヒロコさんとジュンコさんは、NHKドラマ「カーネーション」の主人公のモデルになった母・小篠綾子さん(故人)=同県加西市出身=について「もらうより、やる方がええで」と、周囲の人を大切にしていた生き方を紹介。映画を見に行くためにジュンコさんを小学校から早退させるなど型破りなエピソードを披露しつつ、「いざとなったら頼りになるお母ちゃんだった」としのんだ。

 ヒロコさんは歌舞伎が好きだった祖父の影響で美意識が形成されたといい、きれいな衣装と三味線の音色が大好きだった、と振り返った。綾子さんを喜ばせようと3姉妹で開いたファッションショーなど家族の思い出話にも花が咲いた。

 ジュンコさんは、人生を楽しむ方法について「将来から考えると、きょうが一番若い。やりたいことは今やっとかないと」と助言。ヒロコさんも「好きなことを一生懸命やっていれば、楽しいことがいっぱいある」と強調した。

 将来を担う世代への思いを問われると、ジュンコさんは「小さい頃から美術館で本物を見られる環境をつくってほしい」と要望。ヒロコさんも「子どものときに感動したものが私のクリエーション(創作)にすべて出ている。次世代にバトンを渡すのがこの展覧会の目的だ」と力を込めた。

 展覧会は6月20日まで。月曜休館。5月3日は開館で、同月6日が休館。一般1800円。

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