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時報のように定時に2曲が流れる神戸市営地下鉄海岸線のホーム=神戸市長田区、駒ケ林駅
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時報のように定時に2曲が流れる神戸市営地下鉄海岸線のホーム=神戸市長田区、駒ケ林駅

 神戸新聞の双方向型報道「スクープラボ」に、通学で神戸市営地下鉄海岸線を利用している高校生から、こんな質問が寄せられた。「駅構内で流れている時報の2曲って、それぞれ何の曲なんですか?」。市交通局に確認してみると…。(石沢菜々子)

 「鉄人28号のテーマソングと、神戸市歌です。ただし、時報ではありません」。担当者が明快に答えてくれた。それでも、毎時56分ごろに2曲続けて流しているため、利用客には時報のように聞こえる。

 2曲ともフルコーラスで流している。担当者は「鉄道の駅構内で、曲を丸ごと流しているところは珍しいと思います」と付け加えた。

 鉄人28号といえば、神戸出身の漫画家横山光輝氏の原作。阪神・淡路大震災からの復興のシンボルとして、2009年9月に新長田駅前の若松公園に原寸大のモニュメントが完成した。同局によると、その直後から新長田駅構内でテーマソングを流し始め、同年末に全駅に広げた。担当者は「作者ゆかりの地に、海岸線でぜひお越しを」とアピールする。

 一方の神戸市歌は、戦災復興を願い、1951(昭和26)年に歌詞を公募して作られた。作曲は「海ゆかば」などで知られ、戦後に校歌や自治体歌を数多く手掛けた信時潔(のぶとききよし)。

 議会からの要望もあり、市歌を市民に広く知ってもらおうと、10年12月から市営地下鉄の全駅で流している。当初はメロディーだけだったが、歌詞も分かるように、4年前からは合唱バージョンに切り替えた。歌うのは、同市東灘区の住吉小合唱部の児童ら。「子どもの声の方が親しみやすい」と、イベントで録音された音源を活用したという。

 ただ、残念ながら効果はいまひとつのようだ。昨年、市のネットモニター3243人を対象にしたアンケートでは、神戸市歌を知る人は6・9%。歌える人は2・7%にとどまった。今回、投稿してくれた高校生のように、「何の曲?」と思っている利用客もいるのかもしれない。

 ちなみに、今年1月には「しあわせ運べるように」が二つ目の市歌に指定されたが、「1時間ごとに流すのはそぐわない」(同局)と判断したそうだ。今後もふさわしい曲があれば、検討するという。

   ◇   ◇

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