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下町に根を張り、海外で活躍する中間アヤカさん=神戸市長田区二葉町3
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下町に根を張り、海外で活躍する中間アヤカさん=神戸市長田区二葉町3

 ダンサーとして身を立てるために9年前、19歳で故郷の大分県から神戸・新長田へ“国内留学”した中間アヤカさん(28)のダンス作品が、海外から注目されている。振り付け家とダンサーの関係、作品鑑賞のあり方など、数々の既成観念にあらがって生みだされた4時間の大作「フリーウェイ・ダンス」。庭で踊る自由な形式で、神戸、横浜、京都での公演を経て今年5月、ベルギーで上演した。秋にはフランスやドイツにも招待されている。(吉田敦史)

 同作は会場づくりからユニークだ。劇場を「広場や公園のような居心地のいい空間にしたい」と考え、庭師に自由に庭を造ってもらった。音響や照明も「みんなが作家」とスタッフに委ね、中間さん自身は踊りに徹する。

 それまでの自作との違いは、自身で振り付けをしていないこと。父や友人ら5人から「初めて踊った時の記憶」を取材し、動きにした。客席はなく、観客は中間さんが庭で踊る4時間、好きに出入りし、思い思いに過ごせる。

 2019年、神戸で初演。20年に横浜の「国際舞台芸術ミーティング(TPAM)」で上演した際、海外のディレクターらから評価され、今年5月、ベルギーで開かれた現代アートの祭典「クンステン・フェスティバル・デザール」に招かれた。新型コロナ禍で客の滞在時間を制限したものの、全4公演に延べ460人が訪れ、好評だった。

     ◆

 中間さんは3歳でバレエを始め、高校1年で英ロンドンのバレエ学校へ留学。プロになれず帰国したが、ダンスの道を諦められず12年、NPO法人ダンスボックス(神戸市長田区)による長期育成プログラム「国内ダンス留学@神戸」の第1期に参加した。13年の卒業後も新長田に居を構え、日本のコンテンポラリーダンス界の草分けとされる故・黒沢美香さんらの作品に出演してきた。

 ダンサーであることに誇りを持ち、振り付け家がダンサーの上位であるような構造に歯がゆさを感じていた。「ダンサーでいるだけでは(コンテンポラリーダンス界で)生きていくのは難しい」。振り付けも「渋々」手掛けはしたが、「決められた枠組みの中」にいるように感じていた。

 殻を破るきっかけは18年、ダンスボックスから、協働アーティストの委嘱を受けたことだ。「ダンサーでいるままつくる作品」を実現する環境が整った。そうして生まれたのが「フリーウェイ・ダンス」だった。

 原点となったダンス留学を振り返り「新長田に来て生きる方向性が見つかった。人との新しい出会いで、まだまだ面白くなると信じている」と語る。

     ◇

 ダンスボックスは17年度の第6期を最後に休止していた「国内ダンス留学@神戸」を本年度、再開する。神戸市出身の俳優森山未來さんの振り付けで踊る機会もある。

 7期生となる参加者は7月26日~来年3月の8カ月間、国内外で活躍する講師陣から座学や実技指導を受け、振り付け家を招いて公演を行う。通年で自身の作品を制作し、成果上演する。

 応募資格はダンス経験3年以上で、年齢は問わない。定員12人。参加費15万円。問い合わせは21日までにダンスボックスTEL078・646・7044

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