ＪＲ新神戸駅前の商業施設内にあり、兵庫の食や工芸品をＰＲ・販売する「兵庫県おみあげ発掘屋」（神戸市中央区北野町１）が７月、オープン２周年を迎える。新型コロナの影響で県内観光地への客足が遠のく中、新幹線の乗客らにその魅力を伝える役割を果たす。２周年を記念し、７月末まで記念企画を予定している。（津谷治英）

　同施設は２０１９年にオープン。灘五郷の名酒、淡路タマネギ、出石そば、丹波の黒豆、播州（ばんしゅう）織など、兵庫にある旧五国の名産品をそろえる。観光客や出張で訪れた会社員らにも浸透してきており、東京圏や九州からのリピーターも増やしてきた。

　開店半年で新型コロナウイルス禍に直面。最初の緊急事態宣言で約２カ月休店するなど、模索の２年となった。それでも打撃を受けた観光業者の貴重な情報発信の場でもあり、地道に営業を続けてきた。

　今回の２周年企画では、「観光地支援」をテーマに掲げる。期間内に同施設で７００円以上買い物をした人に、相生の「野瀬かんぴょう・夕顔ゼリー」などの記念品をプレゼント（品は日によって異なる）。このほか淡路のフレンチレストラン「Ｌａ　Ｒｏｓｅ」のディナーや、丹波篠山で黒枝豆狩りを体験できるチケットが当たる抽選、小学生以下が対象のクイズなども用意している。

　森村仁美副店長は新型コロナ収束後を想定し、「買い物を通じ、地域の魅力に触れて、その地に行きたいと思うきっかけづくりになれば」と話している。記念企画は７月いっぱい実施する。ＴＥＬ０７８・８９１・４８８８