神戸

  • 印刷
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT
ファイザー製ワクチンの供給不足に伴う緊急対応について発表する久元喜造市長=2日午後、神戸市役所(撮影・初鹿野俊)
拡大
ファイザー製ワクチンの供給不足に伴う緊急対応について発表する久元喜造市長=2日午後、神戸市役所(撮影・初鹿野俊)

 ファイザー製の新型コロナワクチンの供給が滞り、神戸市は1回目接種の新規予約を停止し、5万人以上の1回目予約をキャンセルすることになった。臨時会見を開いた久元喜造市長は「オール神戸で強力に接種を進めてきたが、国からの供給が極めて細くなり、大変無念だ」と唇をかんだ。

 市によると、ファイザー製ワクチンは、1回の接種だけでは特に変異株に対する効果が不十分とされ、3~6週後に2回目を打つ必要がある。一方、国からの7月19日~8月1日のワクチン供給量は約15万回分で、市が求めた81万9千回分の約2割にとどまる。1回目接種を終え、2回目を待つ市民約24万人の接種を「死守」(久元市長)するため、1回目の予約停止や取り消しを決めた。

 予約が取り消されるのは、ファイザー製ワクチンの1回目接種を受ける予定だった人。集団・大規模接種会場は接種日が7月6日以降、病院や診療所などの個別接種や施設接種は同12日以降の予約が取り消しになる。

 65歳以上で1回目予約がキャンセルになった人は、モデルナ製を使う集団・大規模接種会場(6会場)に振り替えることができる。8日以降、各区役所の「お助け隊」や専用コールセンター(番号は対象者にメールで通知)で受け付ける。一方、65歳以上でも1回目予約をしていなかった人は当面予約できない。

 64歳以下のキャンセルは、振り替え方法を調整し、後日広報紙やホームページで公表する。5日以降、順次予定していた59歳以下の予約受け付けや21日の予定だった12~15歳の接種券発送も延期される。再開の見通しは立っていない。

 久元市長は「国も全力でワクチン供給に取り組んできたと思うが、時間軸を持って供給を進めてもらいたかった」と述べた。市は6月29日付で、国に対し、ファイザー製を希望通り供給し、モデルナ製も供給見通しを示すよう要望。7月2日時点で国から追加供給の回答はないという。(長谷部崇)

神戸
神戸の最新
もっと見る
 

天気(10月4日)

  • 26℃
  • ---℃
  • 60%

  • 26℃
  • ---℃
  • 60%

  • 26℃
  • ---℃
  • 50%

  • 24℃
  • ---℃
  • 60%

お知らせ