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今夏に発売した神戸タータン柄の念珠袋
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今夏に発売した神戸タータン柄の念珠袋
「kobe寺s」の(左から)副一道さん、津守秀俊さん、藤山宣基さん=神戸市内(津守さん提供)
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「kobe寺s」の(左から)副一道さん、津守秀俊さん、藤山宣基さん=神戸市内(津守さん提供)

 神戸市東部の僧侶有志が、ミナト神戸をイメージした青色基調の「神戸タータン」柄の小物を法衣(ほうえ)に取り入れている。新型コロナウイルス禍で法要が開けなくなった檀家(だんか)や住民との接点を増やすきっかけとして発案。昨秋に任意団体「kobe寺s(コウベテラス)」を立ち上げ、首にかける「輪(わ)げさ」や念珠袋を、神戸タータン柄で製作した。自らが着用したり、周辺の寺や檀家に販売したりしている。(井上太郎)

 取り組むのは、同市灘区の照光寺の津守秀俊住職(52)と西念寺の副(そえ)一道副住職(44)、東灘区の西方寺の藤山宣基住職(47)。「寺s」の「s」は三つの寺の頭文字からとった。

 3人は浄土真宗本願寺派兵庫教区の同じ若手グループに所属しており、檀家らを対象にした婚活パーティーを企画するなど、以前から交流があったという。

 コロナ禍で人を集める行事が難しくなる中、津守さんは、以前に別の寺の先輩僧侶が「神戸タータンで何か作ったら面白い」と話していたのを思い出した。

 神戸タータン柄の商品はストールやブックカバーなど幅広く、最近は学校の制服にも使われている。一方でタータンチェック自体はスコットランド発祥で、仏教とは縁遠い。「神戸タータン協議会」に掛け合ってみると「お寺からの相談は初めて」と驚かれたが、「きっと明るい話題になる」と3人で話し合い、本山にも許可をもらって、宗紋入りの輪げさを作ることを決めた。

 生地には播州織を使用。「派手過ぎず、思った以上にしっくりくる」という手応えも感じたという。ポスターを作るため、神戸ポートタワーや「BE KOBE」モニュメント、旧居留地などでロケ撮影も行った。昨年12月に発売すると、北海道や九州のほか、写真共有アプリ「インスタグラム」の投稿を見た米国の僧侶からも注文が入るなど60個を販売。輪げさと同様に首から下げる「門徒式章」も90個売れた。

 檀家を訪ねた際は、神戸タータンの輪げさをきっかけに「『実は檀家さんもこんなふうに式章をつけるのが正式な作法なんですよ』とか、自然と会話が弾むようになった」と津守さん。

 今年8月には念珠袋を100個作り、盆や彼岸のお参り、会員制交流サイト(SNS)の投稿で紹介した結果、1カ月ほどで完売した。念珠袋は水道筋商店街(灘区)にある洋服直しの店に発注。収益を地元の社会福祉法人に寄付するなど、地域貢献も意識した。今後増産する予定だ。

 藤山さんは「お寺は人が亡くなったときや法事で行く所という暗いイメージが根強い。明るく『神戸を照らす』気持ちで、いろんなことを発信していけたら」と話す。

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