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現在のスタジアムは公園北側に移転し、トラックは廃止される方針となっている=灘区王子町2
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現在のスタジアムは公園北側に移転し、トラックは廃止される方針となっている=灘区王子町2

 神戸市が昨年12月に発表した王子公園(同市灘区)の再整備基本方針の素案を巡り、地元で波紋が広がっている。市は今月17日までパブリックコメント(意見公募)を受け付けているが、補助競技場や王子動物園内の遊園地などの廃止が突然示され、近隣住民から「進め方が拙速」と方針に反発する声が上がる。(長谷部崇、金山成美、斎藤 誉)

 素案では、スタジアムの陸上トラックや補助競技場を廃止する方向で、長年練習場所として利用してきた神戸大と近隣の市立や私立の中高、県立高の各陸上部が17日にも、久元喜造市長宛てに嘆願書を出す。

 各校の運動場の狭さや、他部の活動などの事情で同公園を使ってきた経緯を説明。「練習場所がなくなり、活動に大きな支障をきたす」と再考を訴える。この他、テニスコートの存続を求める署名活動もインターネットで展開されている。

 市は昨年12月上旬の素案発表前、公園内のホールで住民説明会を実施。しかし、開催を知らなかった市民も多く、住民有志は同月20日、意見交換会を開き、参加者約100人が望む再整備のあり方を考えた。

 実行委員長を務めた団体職員の松田康之さん(44)は「数十年ぶりの公園リニューアル。住民と行政がフラットな関係で一緒に考えるべきなのに、説明会はほとんど周知されず、市側の意欲が感じられない」と不信感をあらわにする。

 実行委員の一人で会社経営の藤井淳史さん(44)も「『1カ月後までに意見を』と言われても唐突すぎて、地元で戸惑いが広がるのは当然だ」と指摘する。

 久元市長は、意見交換会が行われた後の12月末にあった定例会見で、「王子公園が『今のままの風景であってほしい』との気持ちを理解できる面もあるが、再整備のプランが神戸全体にとって必要だということを、分かりやすく説明していきたい」と強調。「われわれが考えているプランで、どうしても困るものがあるのかどうか、パブコメを踏まえ、基本方針を策定していきたい」としている。

【王子公園再整備基本方針の素案】阪急王子公園駅前の王子スタジアムを公園北側に新築移転し、大学を誘致。公園の中央部に立体駐車場を設け、大学ゾーン(4ヘクタール)▽スポーツゾーン(5ヘクタール)▽動物園ゾーン(7ヘクタール)▽エントランスゾーン(1ヘクタール)-に区分けする。動物園内の遊園地や同公園にあるプール、補助競技場、テニスコート、スタジアム内の陸上トラックなどは廃止するとしている。

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