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通常パッケージと障害者アートを採用したパッケージの2種類がある、イノセンチュアのチョコレート=神戸市灘区曾和町3
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通常パッケージと障害者アートを採用したパッケージの2種類がある、イノセンチュアのチョコレート=神戸市灘区曾和町3
カカオ豆の選定を行う作業=神戸市灘区曾和町3
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カカオ豆の選定を行う作業=神戸市灘区曾和町3

 カカオ豆から板チョコに加工するまでの全工程を一貫して作る「ビーン・トゥ・バー」チョコレートの専門店「INNOCENTURE(イノセンチュア)」が14日、神戸市灘区曾和町3にオープンした。障害者の就労支援施設も兼ねており、インドネシアやガーナなど、世界各地のカカオ豆を使った5種類のチョコが安価で購入できる。(斎藤 誉)

 同店代表の竹添圭祐さん(39)が、約1年間準備してオープンにこぎ着けた。13人の従業員のうち、障害者も5人働いている。一部の包装には、障害者アートの絵もデザインした。

 竹添さんは、障害者就労支援事業会社を共同経営している。工場などの軽作業を障害者にあっせんするうちに、利用客の顔が分かり、高い工賃も見込める事業を模索し、たどり着いたのがビーン・トゥ・バーのチョコレート店だった。

 1枚1500円以上するものも多いというビーン・トゥ・バーチョコレートだが、同店は就労支援施設ということもあり、価格を1枚約千円と安く設定できた。それでもチョコの単価が高いため、働く障害者が、工場などの軽作業で得られる平均的な工賃を上回る金額を得られる利点があるという。

 豆の違いが分かりやすい、カカオバターが入っていないものなど、さまざまな種類の縦約10センチ、横約5センチの板状のチョコを販売。添加物を使わないのも、売りの一つだ。調理場を店内外から見えるよう、ガラス張りにしており、就労する障害者もお客さんも互いの様子が分かる。

 開店準備中、障害者や障害者福祉に対する根強い偏見を体験したという竹添さん。「障害者や障害者福祉が身近にあるということを、1枚の板チョコから知ってほしい」と語った。

 1枚980円から。午前10時半~午後6時。不定休。同店TEL078・891・3977

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