かつてどこのまちにもあった市場。人々が行き交い、ふれあい、笑い合う。あたたかい場所が時代の変化とともに失われつつある。再開発が進む神戸市でも今年、「垂水廉売市場」(同市垂水区神田町)が姿を消す。戦争や震災を乗り越え約90年、地元に愛され続けた同市場の歴史を写真で振り返った。
同市場は1934(昭和9)年、24店舗が参加して始まった。戦後、垂水で住宅建設が活発になり、店舗が増加。50年代後半には開設当初の3倍以上、80店舗を有するまでとなり、大いににぎわった。
「通りはいつも人でいっぱい。すれ違えずにけんかが起きるほどだった」と話すのは、製麺店を営む島谷正知さん(74)。2代にわたって営む店は今年76年を迎えた。今でも遠方から足を運ぶ客も多い同店。市場が最盛期だったころは麺を作る手が追いつかず「先代の父が『買うな買うな』とうれしい悲鳴を上げるほどだった」と正知さんの妻・千代子さん(71)は笑う。
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時代とともに周辺地域にはスーパーや大型商業施設ができ、市場の活気は衰えていった。市場を含む約7千平方メートルの区画は2019年7月、都市計画が決定。跡地には高層マンションが建設され、低層部は商業施設される方針。
3代にわたって同市場で営業してきた鮮魚店「木下水産」は、今年2月末で鮮魚店としての歴史に幕を下ろす。イカナゴのシンコ漁の季節には空がまだ暗いころから買い物客が詰めかけ、朝には同店やあちこちの店頭から「くぎ煮」の甘い香りが漂った。「市場がなくなることはさみしい」ともらす代表取締役の木下宏忠さん(51)。だが飲食店として新たにできる施設に戻る予定で、「垂水廉売市場とともに育った木下という店の名を、これからもこの地で守っていきたい」と前を向いた。(秋山亮太)
■写真集
【リンク】さようなら「垂水廉売市場」

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