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購入したドリンクが入ったマイボトルを専用ロッカーから取り出す=神戸市役所1号館1階
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購入したドリンクが入ったマイボトルを専用ロッカーから取り出す=神戸市役所1号館1階

 神戸市は、市役所の喫茶店で利用客のマイボトルを管理し、飲料を入れて販売するサービスの実証実験を始める。飲み終わった後に店のロッカーに預けると、店員が洗浄・保管してくれる。飲み物を用意して持ち運び、容器を手入れする手間を省くと同時に、紙コップなどのごみを減らす。15日から4月30日まで。(初鹿野俊)

 象印マホービン(大阪市)のサービス「マイボトルクローク」で、実装化は全国で初めて。

 神戸市が取り組む市内中小企業の新規事業支援の一環で、市役所1号館1階「神戸萩原珈琲店127番地」を手掛ける萩原珈琲(同市灘区)と連携する。

 象印がマイボトルを使わない人に理由を尋ねたところ、持ち運びや洗浄、飲み物の準備が面倒という回答が目立ったという。

 新サービスでは、通信アプリ「LINE(ライン)」の公式アカウントでコーヒーなどを注文し、初回だけ一緒に専用のステンレスボトル(2500円、商品購入に使えるポイント2千円分付き)を買う。スマートフォンで決済する。

 指定した時間に店舗に向かい、専用ロッカーにQRコードをかざせば、ボトルやフードが取り出せる。店頭でも受け取り可能。使用後のボトルは、ロッカーに返却すると店が回収して洗浄し、次回注文時まで保管してくれる。

 象印は喫茶店に注文管理などのシステムを提供し、手数料を得る。

 127番地は、既にマイボトル持参客に割り引きを実施しており、通常のコーヒー200ミリリットル410円に対して、400ミリリットル360円で提供している。マイボトルクロークは、管理手数料込みで300ミリリットル450円に設定する。

 萩原珈琲代表取締役の萩原英治さんは「マイボトルを持たずカップで買うお客さまに新たな選択肢として提案できれば」。象印マホービン新事業開発室長の岩本雄平さんは「社会課題の解決とビジネスを両立させて、いずれは全国で事業化したい」と話している。

 実証実験は、大阪市中央区北浜4の「シアトルズベストコーヒー淀屋橋住友ビル店」でも3月1日~4月30日に実施する。詳しくは専用サイト「象印マイボトルクローク」で。

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