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保存会のメンバーもアドバイスに力が入る=神戸市北区淡河町萩原、淡河小学校
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保存会のメンバーもアドバイスに力が入る=神戸市北区淡河町萩原、淡河小学校
本番に向け、獅子舞の練習に力を入れる児童たち=神戸市北区淡河町萩原、淡河小学校
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本番に向け、獅子舞の練習に力を入れる児童たち=神戸市北区淡河町萩原、淡河小学校

 淡河小学校(神戸市北区淡河町萩原)の児童たちが、地元に伝わる獅子舞の練習に励んでいる。淡河地区の獅子舞は、室町時代から住民らが継承してきた市無形民俗文化財「南僧尾(みなみそお)神楽獅子」。同小では約20年前から地域住民の協力を得ながら、上級生から下級生へと代々受け継いできた。例年9月の祭りで奉納するが、今年は南僧尾観音堂(同町南僧尾)の修復完了を祝う、4月の式典で披露する予定だ。(小野萌海)

 同町の郷土史家で「南僧尾神楽獅子保存会」の元メンバー、藤田寛文さん(72)によると、同町の獅子舞は、応仁(おうにん)の乱(1467~77年)で京都から逃れてきた能の一派「福王(ふくお)流」が、松尾神社(同町南僧尾)に奉納するために踊ったのが起源という。能の節をつけた踊りが特徴で、祭神の魂を鎮める「荒神祓(ばらい)」や猿が獅子と戯れる「猿獅子」など七つの演目がある。

 同小では獅子舞を授業に取り入れ、地域に根ざして文化財を守ろうと、約20年前に地元の保存会に協力を依頼。毎年冬には5年生から4年生に舞の一つ「荒獅子」を、次年度の夏には6年生が5年生に「猿獅子」を教え、9月に披露するのが恒例となっている。今年は観音堂の完成に合わせ、1月から練習を重ねている。

 2月17日には、5年生6人と4年生8人が校庭で「荒獅子」を練習。6年生が助言しながら、笛と太鼓に、獅子の動きがうまく合うよう何度も繰り返した。保存会のメンバーも参加し、獅子の頭を振る動きや、節の終わりの笛の吹き方などを指導。練習の最後に音楽と獅子がぴたりと合うと、メンバーは拍手をして喜んだ。

 5年生の獅子舞リーダー堀口修吾君(11)は「4月に向けて動きを大きく、荒獅子を荒々しくできるようにしたい」と意気込んでいた。

 観音堂の完成を祝う法要は、4月17日午前9時から。淡河小の児童は10時に登場する。詳細は「南僧尾観音堂を護る会」のフェイスブックで。

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