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神戸新聞社の高梨柳太郎社長(左)から表彰状を受け取る「クリーンアップ関西事務局」共同代表の原賢治さん=神戸市中央区東川崎町1
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神戸新聞社の高梨柳太郎社長(左)から表彰状を受け取る「クリーンアップ関西事務局」共同代表の原賢治さん=神戸市中央区東川崎町1

 神戸新聞など地方新聞46紙と共同通信社が設けた「第12回地域再生大賞」の優秀賞に、須磨海岸の清掃活動などに取り組む「クリーンアップ関西事務局」(神戸市垂水区)が選ばれた。同市中央区の神戸新聞社で3日、表彰式があった。共同代表の原賢治さん(57)は「長年続けてきたことを認めてもらえてうれしい。今後の糧にしたい」と話し、高梨柳太郎社長から笑顔で表彰状を受け取った。(綱嶋葉名)

 同賞は、地域の課題解決に挑む団体を応援しようと、2010年度に創設。今回は、国連の持続可能な開発目標(SDGs)を前提に「未来へつなぐ、みんなで」を副題とし、取り組みの将来性などにも注目した。大賞には、中高生に第三の居場所を提供する「河原部社(かわらべしゃ)」(山梨県)が選ばれた。

 クリーンアップは、1991年から主に須磨海岸(同市須磨区)で毎年春と秋、参加者を募って海岸のごみを拾ってきた。活動は、環境問題を学ぶ学生や地元企業の社員、家族連れら幅広い世代に広がる。

 さらに、集まったごみを調べると、プラスチックの破片や、紫外線で分解された細かな発泡スチロールが大量に漂着していることが分かった。この結果を基に、これらを扱う製造業界などに対し、対策の申し入れも続けてきた。

 ここ1年半ほどは、新型コロナウイルスの影響で、大規模な清掃活動はできていないという。それでも、原さんは「少数精鋭で調査の精度は上がっている」と胸を張る。式典を終え、「街中の溝にごみを捨てると、海まで流れ着くと知らない人も多い。まずは会員制交流サイト(SNS)などで発信して、人々の意識を変えていきたい」と決意を新たにした。

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