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雨の中、クルーズを楽しむ中学生=1日、神戸沖
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雨の中、クルーズを楽しむ中学生=1日、神戸沖

 新型コロナウイルス禍で校外学習などの機会が失われた児童生徒向けに、神戸市港湾局が神戸港の遊覧船事業者と協力して開く「みなとの学習会」が好評だ。4隻の遊覧船で40分~2時間のクルーズを楽しむことができ、料金は市が負担する。2月末までに82校6260人が学友との貴重な思い出をつくった。(吉田敦史)

 市港湾局は従来、小学3年生向けに、港の魅力を知ってもらう機会として、船を借り切って学習会を開いていた。新型コロナの感染が拡大し、修学旅行など宿泊を伴う活動が取りやめになる中、2020年10月から新たに対象を他学年や中学生にも広げ、希望に応じて申し込めるようにした。

 対象は、神戸市立の小中学校と義務教育学校、特別支援学校に通う児童生徒。遊覧船の「ロイヤルプリンセス」(40分)、「オーシャンプリンス」(45分、昨夏に運航終了)、「boh boh(ボーボー) KOBE」(60分)、「コンチェルト」(2時間)のいずれかに学校が申し込めば無料で乗ることができる。

 新たな学習会の参加者は20年度10~3月は33小学校の2346人と8中学校の666人。21年度は2月までに34小学校の2399人と7中学校の849人が体験した。

 今月1日には、布引中学校(同市中央区)2年の約60人がコンチェルトへ。持参した弁当を船室で食べたり、藤田裕作船長(42)の話を聞きながら海の仕事について学んだりしたほか、ピアニストの生演奏にも耳を傾けた。天気は雨だったが、デッキに出て海からの景色に歓声を上げ、非日常な学習を楽しんだ。

 生徒は本来、1年のころに1泊、2年のころに2泊の野外活動をするはずだったがいずれもコロナの影響で中止に。代替で計画された劇団四季のミュージカル鑑賞も実現しなかった。生徒(14)は「中止のたびにショックだったのでうれしい。雨の中、海から見た幻想的な神戸を忘れない」と喜びをかみしめた。

 3月中は計4小学校の433人、5中学校の522人が乗船を予定している。

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