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 神戸市内在住か市内の大学に通う大学生を対象に、銭湯(一般公衆浴場)32施設の入浴料が無料になる市の試みが今夏、始まる。経営者の高齢化が進む中、後継者不足を解消し、地域の交流拠点存続につなげようと発案。若者に親しんでもらい、会員制交流サイト(SNS)での魅力発信を通じて銭湯文化の「復権」を目指す。(名倉あかり)

 市環境衛生課によると、1993年に196軒あった市内の銭湯は、95年の阪神・淡路大震災で倒壊、閉店するなどし、98年には96軒に半減した。娯楽施設を含むスーパー銭湯の台頭もあって、現在は北、西、須磨区を除く6区に32施設が残るだけとなった。

 地域の人々が集う昔ながらの銭湯を活性化させようと、市と市浴場組合連合会は2018年度、割引サービスを開始。まず市内に住む18歳以下の子どもとその親か祖父母が一緒に利用すると、子どもは無料、大人は半額にし、昨年から子どもと一緒の利用者を親、祖父母以外の大人にも広げた。

 市のホームページでスマートフォンを使って電子チケットを発行。好評だったため、22年3月末の期限を1年延長し、30回までの利用制限も撤廃する。

 22年度はさらなる浸透に向け、大学生を対象に無料化を展開。8月ごろから3カ月程度を予定し、大学生の通常料金450円を無料にする。身分証明の仕方など具体的な利用方法は今後決める。

 地域コミュニティーの活性化や経営にも興味を持ってもらい、将来の銭湯支援につなげたいといい、同課担当者は「夏の暑い時期、部活の後などに汗を流してもらえたら。まずは銭湯を知ってもらうきっかけにしたい」と期待する。

 市は22年度当初予算案に関連費約7300万円を計上した。

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