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若者に着物を伝えるために活動する大橋瑞代さん=神戸市灘区八幡町2
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若者に着物を伝えるために活動する大橋瑞代さん=神戸市灘区八幡町2

 「着付けが難しい」「着崩れると直すのが大変」などと、敬遠されがちな着物。そんな着物に触れ、着物が持つ意味を感じることで、良さを知ってもらおうと活動する。「今は洗うことのできる着物や、簡単に留められる帯留めもある。難しいイメージを拭いたい」と力を込める。

 6年ほど前から着付けを学び始め、2015年に友人ら3人と着物着付師のグループ「アカリタス」を結成。着物を若い人たちにも身近に感じられるようにと、出張着付けや着物を使ったイベントを企画する。

 「着る意味を知ることで見方も変わるはず」と考え、昨年11月には、お宮参りや七五三など、人生の節目で身に着ける和装の意味を紹介するファッションショーも行った。

 「着付けの技術や着物を着る和装文化を後世に残してほしい」。着付けを学んだ恩師の一言で始めた活動。白無垢(むく)や色打ち掛けなどの和装の機会が多い婚礼や挙式に注目し、自宅や思い入れのある場所で式を挙げる「おうち婚」も提唱する。

 おうち婚では、着付けの様子を家族で見ながら、着物や祝言にまつわる思い出が語られることが多いという。祖母が娘のために縫った着物に、時を経て再び孫娘が袖を通すこともある。「着物を通じて、家族の思いが引き継がれていると実感できる。そこに着物の良さがあると思う」と説く。

 「今は祝い事など、ハレの日に着る選択肢の一つだけど、普段の生活の中で着てもらえるようにしたい。西洋文化が根付く神戸の街を、着物でおしゃれに歩くのもいいですよね」とほほ笑んだ。神戸市東灘区在住。

 おうち婚はアカリタスのホームページ(https://ouchikon.amebaownd.com/)から申し込み可能。

(篠原拓真)

【2018年1月8日】

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