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踏切に閉じ込められた車を救った4人=神戸市須磨区千守町1
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踏切に閉じ込められた車を救った4人=神戸市須磨区千守町1
電車を止めた千守踏切の非常ボタン=神戸市須磨区須磨浦通3
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電車を止めた千守踏切の非常ボタン=神戸市須磨区須磨浦通3

 4人の小学生がとっさの判断で非常ボタンを押して電車を止め、踏切内に閉じ込められた車を助けた。JR須磨駅長は小学生たちに感謝状を贈呈。大惨事になりかねない現場に居合わせた4人は「ボタンを押すのはドキドキしたけど、友達がいたから勇気が出た」と振り返る。(大田将之)

 3月15日午後、マリスト国際学校4年の文(むん)泰仁君、室田百福(ももふく)君、米田陽一朗君、陶山聖由(せいゆう)君の仲良し4人組は、須磨海岸で「だるまさんが転んだ」や「鬼ごっこ」をして遊んでいた。踏切内で立ち往生する軽ワゴン車を発見したのは友達を迎えに行く道中だった。

 JR須磨駅東の千守踏切で遮断機が上がり、車が渡ろうとした瞬間、またすぐに「カン、カン、カン」と鳴り始めた。それでも車は進み、間に合わずに閉じ込められた。運転していた男性は慌てて車から降り、遮断機を上げようとしたが、動かない。諦めて車内に戻った。

 線路は4本。踏切の幅は約17メートル。車は一番北の線路上にあった。電車が好きな陶山君は焦った。「あそこは、いつも上りの新快速が猛スピードで走る線路ではないか」

 踏切に付いている非常ボタンに気づいた。でも、押したことはない。そもそも押してもいいのか、すぐには分からなかった。

 「このままやとやばいよな? 押した方がいいよな?」。4人は顔を見合わせ、うなずき合った。文君が左手の薬指をボタンに伸ばす。少し、硬い。ぐっと押し込むと、ランプが明滅し、警報が鳴った。

 近づいていた電車は止まった。偶然、近くにパトカーを発見。「警察さーん」と叫んだ。駆け付けた警察官が遮断機を持ち上げ、車は抜け出すことができた。

 4月26日、4人は学校で須磨駅長から感謝状を受け取り、級友や教員、保護者から拍手でたたえられた。贈呈式後、模擬機を使い、非常ボタンを押す体験会も開かれた。

 文君は「車の人も、電車に乗っていた人も大変なことになっていたかもしれない。勇気を出して押して良かった」とはにかんだ。

 JR西日本の担当者は「電車を止めると損害賠償を請求されると言われるが、緊急時はためらわずに非常ボタンを押してほしい。いたずらや個人的な理由であれば影響に応じて請求するケースはあるが、今回のように善意であればそんなことはありません」とする。

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