神戸・南京町の西安門のすぐそばに、ボクシングジムがお目見えした。女子ミニマム級の元世界3団体王者、多田悦子選手(40)=真正=がプロデュースする「LOVE WIN(ラブウィン)」。キックボクシングやフィットネスも取り入れるほか、現役の多田選手がボクシングを個人指導するコースもある。
兵庫県西宮市出身の多田選手は、技巧派のサウスポーとして国内を長くリード。ミニマム級で世界ボクシング協会(WBA)、国際ボクシング連盟(IBF)、世界ボクシング機構(WBO)の3団体を制覇した。
ジム名は、多田選手の座右の銘「花には水を 人には愛を」にちなむ。ビルの2階に、白と黒を基調とした約100平方メートルの空間が広がる。3・5メートル四方のリングやサンドバッグのほか、シャワー室、化粧台もそろえた。
ジムでは引退したボクサーがスタッフとして働くなど、セカンドキャリアの提供にも一役買う。多田選手は「競技を身近に感じてもらい、明るくやりたい。皆さんの居場所になれば」と話す。
ジム代表の蓮井大輔さん(37)は「怖い、しんどい、というボクシングのイメージを取っ払いたい。楽しみながら体づくりを」と呼び掛ける。平日午後1~10時(土日祝日は午前10時から)。一般会員は月1万2100円、女性・学生会員は月8800円。都合の良い時間に利用でき、基本指導やサポートを受けられる。個人指導は別料金。ラブウィンTEL078・945・7973
(藤村有希子)









