神戸市垂水区在住の放送作家、三条杜夫さん(75)が、兵庫県淡路島出身の江戸時代の豪商高田屋嘉兵衛(たかたやかへえ)の半生を神戸とのゆかりに触れながらつづった「怒濤(どとう)夢一代記」を刊行した。子孫らに取材し、嘉兵衛が活路を切り開いていった背景を焦点に描写。三条さんは「史実に忠実に、表現は大胆に。嘉兵衛の人間性を描いた」と話す。(大橋凜太郎)
同県芦屋市在住の音楽プロデューサー小野瀬晃一さん(79)が昨年2月、嘉兵衛と神戸とのつながりについて広く発信したいと、三条さんにパンフレット作りを打診したことがきっかけ。2人は以前、嘉兵衛の遺徳を伝える楽曲を共同制作した縁があり、三条さんは快諾しつつ、「パンフレットに納まる人生ではない」と本に仕上げることにした。
嘉兵衛の子孫に話を聞き、高田家などに残る資料を精読し、1年がかりで「-一代記」を完成させた。
今の洲本市五色町に生まれた嘉兵衛。著書では勉強熱心だった幼少期から人生を追い、神戸で船乗りや商人として頭角を現すようになった経緯をたどった。
また、嘉兵衛が北前船を得て、七宮神社(神戸市兵庫区)の宮司が兵庫津で完成を祝う神事を営んだことや、兵庫津から北海道を目指した足跡を紹介。北洋航路を開拓し、北海道函館市の発展に尽くした功績も盛り込んだ。
江戸幕府とロシアとの間で起きた国際紛争「ゴローニン事件」に嘉兵衛が巻き込まれた件については、特に手厚く描いた。
嘉兵衛はロシアの軍艦に捕らわれ、カムチャツカで抑留生活を強いられた。部下を失いながらもロシア側の長官と毅然と向き合い、信頼関係を構築。事件を解決へと導いた。
ゴローニン事件との関わりは「嘉兵衛の座右の銘である『窮鳥懐に入れば猟師も殺さず』を表すエピソード」と三条さん。「敵を敵とするのではなく、味方にして窮地を脱する。その生きざまはわれわれに勇気を与えてくれる」と語る。
巻末には、顕彰会やゆかりの人らの嘉兵衛への思いも掲載した。
編集や時代考証を担った三条さんの息子祥平さん(33)は「武力でなく交渉で難局を切り抜けた姿は今のご時世にこそ知らしめる必要がある」と話した。
みのる印刷、A5判、200ページ。1650円。通販サイト「アマゾン」や、七宮神社で購入できる。三条杜夫さんの事務所「オフィス3DIG」TEL078・781・7881

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