昭和後期、多くの人が年賀状作りでお世話になった「プリントゴッコ」。家庭で簡単に印刷ができる機械で、1987年には72万台が売れた大ヒット商品だ。パソコンやプリンターの登場で姿を消したが、今も創作に使うプリントゴッコ作家が神戸にいる。神戸市長田区在住のイラストレーター和田直子さん(55)。29日まで展覧会を開催中だが、原板などの消耗品が底をつきつつあるため、今回が最後になるという。(小谷千穂)
プリントゴッコは理想科学工業(東京都)が77年に発売。累計1千万台以上が売れたといい、4~5世帯に1台あった計算になる。2012年に関連商品を含む全ての販売を終えた。
文字や絵を手書きで表現した原稿をフラッシュランプの熱で原板に写し、特殊な絵の具で版画のように色を刷る仕組み。1990年代にインクジェットプリンターが低価格で市場に並ぶようになった上、年賀状を出す人も減ったため需要が下がった。
和田さんは神戸市東灘区出身。高校生の頃、友人宛ての年賀状にプリントゴッコを使っていたという。「当時は百貨店で実演販売をやっていたほど大人気だった」と振り返る。
その後は一時、使わなくなったが、10年前に知人が遠くに引っ越し、月1回はがきを出す習慣ができたのをきっかけに、自宅にあるプリントゴッコを思い出した。久々に使ってみると、色がずれたり、かすれたり、独特な味があった。一度に塗れる色の数に制限があったり、ランプで転写する時に「カシャ」という音がしたりするのも面白く、いつしか「くせになった」。
長年の名作映画や、神戸の下町をモチーフに創作を始めた。ノスタルジーを感じさせる作品のテーマや画材が「懐かしい」と好評を得た。
原板やランプなどの消耗品はいらなくなった人から集めた物を使ってきた。既に販売を終了しているため、インターネット通販では定価の5倍ほどの値段が付いた。在庫もなくなり、「やりきった」との思いも相まって、プリントゴッコ作家の卒業を決めた。
展覧会は古書店「花森書林」(神戸市中央区元町通3)で開催中だが、同店の休日を除き見られるのは最終日の29日のみ。モトコータウンや新長田の下町など、昔ながらの街並みを色彩豊かに描いた約40点が並ぶ。ポストカードも販売。和田さんは「昔を思い出しながら楽しんでほしい」と呼びかけている。29日は午後1~5時。無料。花森書林TEL078・333・4720

-
神戸
-
神戸
-
文化神戸
-
文化神戸
-
神戸社会連載まとめ読み
-
神戸#インスタ
-
神戸地方行政
-
但馬神戸
-
スポーツ神戸#インスタ
-
教育神戸
-
神戸教育
-
神戸
-
文化神戸神戸ジャズ100年
-
神戸社会連載まとめ読み
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
地方行政神戸
-
神戸新型コロナ
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸山口組分裂騒動
-
神戸
-
文化神戸阪神
-
神戸
-
神戸
-
神戸中学スポーツ
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
文化神戸
-
スポーツヴィッセル神戸
-
神戸
-
西播神戸
-
神戸
-
神戸防災
-
神戸ウクライナ侵攻#インスタ
-
神戸
-
神戸中学スポーツ中学総体
-
神戸文化
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
文化神戸
-
神戸
-
神戸ヴィッセル#インスタ
-
神戸医療
-
三田選挙地方行政神戸
-
神戸地方行政
-
神戸新型コロナ
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸三宮再整備スクープラボ
-
神戸
-
神戸スクープラボ
-
神戸未来を変える
-
防災神戸
-
防災神戸
-
神戸
-
神戸地方行政
-
神戸地方行政
-
神戸
-
文化阪神明石神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸スポーツ
-
神戸
-
神戸
-
スポーツ神戸
-
神戸神戸空港
-
神戸
-
神戸スクープラボ
-
神戸
-
神戸
-
神戸
-
神戸#インスタ
-
神戸淡路
-
文化神戸
-
神戸
-
神戸
-
教育神戸
-
神戸
-
神戸スクープラボ
-
神戸地方行政
-
神戸
-
姫路神戸
-
神戸
-
神戸
-
MARUDORI神戸