神戸ならではの特別な体験を－。神戸観光局は、異人館での宿泊や、酒蔵での日本酒テイスティングといった神戸らしさを生かしたツアーを集約し発信するウェブサイト「神戸のとびら」を開設した。２０２５年の大阪・関西万博を控え、国内外の観光客を神戸に呼び込もうと企画。秋から冬にかけてのプランを中心に参加者の申し込みを受け付けている。（名倉あかり）

　「扉を開けて開放的な旅に出かける」をコンセプトに、同局や地域の事業者が主催するプログラムを集めた。現在計２３ツアーを用意しており、今後も随時更新していく。

　ツアーでは、異人館「風見鶏の館」（神戸市中央区）の地下室や屋根裏部屋、神戸で親しまれてきた「イスズベーカリー」の新本社工場（同市兵庫区）など普段は見られない特別な場所を楽しめる。

　参加費は数千円からで、中には１泊２日で１０万円を超えるプランも。同局の担当者は「金額が高くなっても、神戸らしさと特別感を大事にした」と話す。

　最も高額なのは１１月１１、１２日の１泊２日、１組２人限定で異人館「北野メディウム邸」（中央区）に宿泊できる特別プランで、参加費はなんと１人３０万円。

　同館に家具を運び入れて貸し切りにしたり、移動に専用のロンドンタクシーを使ったりし、神戸のぜいたくを詰め込んでいる。

　滞在中、神戸ビーフのディナーや会員制レストランでのランチも楽しめる。申し込み受け付けは１０月３０日まで。応募多数の場合は抽選となる。

　同局の担当者は「首都圏からの観光はもちろん、地元の人にも神戸の魅力を改めて知ってもらえたら」とＰＲしている。

　ツアーの申し込みや詳細は、神戸のとびらの公式サイトで。