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ロンドンでの暮らしを振り返るハービー・山口さん。「神戸は素直でさわやかな人たちが多いね」と話す=神戸市中央区御幸通5
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ロンドンでの暮らしを振り返るハービー・山口さん。「神戸は素直でさわやかな人たちが多いね」と話す=神戸市中央区御幸通5

 国内外の著名アーティストの素顔を捉えた作品で知られる写真家ハービー・山口さん(72)の写真展が、神戸市中央区御幸通5の慶ビル3階で開かれている。1970~80年代のロンドンで輝きを放ったU2やセックス・ピストルズらカリスマバンド、結婚前のダイアナ元皇太子妃のショットをはじめ、市井の人々の日常が伝わるオリジナルプリントなど36枚が並ぶ。13日まで。(長嶺麻子)

 神戸市内でイベントプロデューサーなどとして活動する中川龍紀さん(58)が「コロナ下で過ごす今の若い人たちに、ロンドンで明日を夢見ていた若者の息づかいを感じてほしい」と、この20年余り交流のあったハービーさんに依頼し、開催が実現した。

 ハービーさんは、大学卒業後「就職試験に失敗した」のを機に、人気バンドのビートルズやピンク・フロイドらへの憧れを胸に、ロンドンへ渡った。

 ビザの関係もあって現地で劇団員として活動しながら、写真も撮り続け、世界のカルチャーシーンの先端を走る人たちと縁を深めていった。

 ハービーさんの前では、ステージとはまた違った空気をまとうスターたち。地下鉄で偶然会ったパンクバンド、ザ・クラッシュのジョー・ストラマーは車内で穏やかな笑顔をレンズに向ける。一時ハービーさんが仲間と共にルームシェアしていたというポップグループカルチャー・クラブのボーイ・ジョージは繊細で哲学的な表情を見せている。

 被写体との関係性についてハービーさんは「自然体であるだけ。年齢や人種の違いなんて何でもないこと」。「人類の歴史では、疫病や戦争が繰り返されてきた。そんな時代に巡り合わせても投げやりにならず、知恵を持って次の時代をつくらないと」と、今の状況下で生きる若者たちにエールを送る。

 午前10時半~午後8時。入館料千円(学生や子どもは無料)。3日午後6時からはハービーさんを招いたトークセッションもある。参加費3千円(若干名空きあり)。

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