国際線の定期便就航が決まり、拡張を予定する神戸空港について、神戸市は、施設の配置イメージをまとめた。空港の面積を西側に約11ヘクタール広げ、サブターミナルや駐機場(スポット)などを整備。現在のターミナルもリニューアルする方針だ。(三島大一郎)
神戸空港は2006年2月に開港した。面積156ヘクタール(空港島全体は約272ヘクタール)で、運用時間は午前7時~午後11時、滑走路は1本(長さ2500メートル、幅60メートル)。現在の旅客ターミナルは4階建て、延べ床面積は約1万7千平方メートル。
国際線定期便の就航は2030年前後になる見込みで、市は、大阪・関西万博が開かれ、国際チャーター便を受け入れる25年までに新ターミナルを増設する考えを明らかにしている。
イメージを示した配置図によると、拡張するのは、現在のターミナルや駐車場がある敷地の西側区域。出入国管理や検疫、税関の施設を備えたサブターミナル(延べ床面積1万5千~2万平方メートル)、駐機場、駐車場を整備する。空港の面積は167ヘクタールに広がる。
駐機場は、現在の10から21スポットに倍増させ、空港の東側にも今の貨物ターミナルを撤去した跡地に設ける予定。貨物ターミナルの機能をどうするかは今後検討する。
まず、23年度に駐機場の西側の拡張工事に着手し、25年度の完成を目指す。東側の整備時期については現時点で未定。
財源は、駐機場の拡大など空港基本施設の整備費(約143億円)については半分まで国の補助を充て、残りは借金や一般財源などで賄う。サブターミナル建設費(約60億~90億円)は借金などでの調達を想定し、空港の施設利用料や賃料などで償還するという。
神戸空港を巡っては、今年9月にあった関西3空港懇談会で、国際線定期便を就航させることで合意。発着回数の上限を1日40回と決めた。国内線の上限も現在の1日80回から120回に拡大することになった。
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