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100万人目の来館者に記念品を贈る中山寛美館長(左端)=アトア
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100万人目の来館者に記念品を贈る中山寛美館長(左端)=アトア
沖縄の海や魚を描いた木版画と水槽を遊泳する魚のコラボレーションが楽しめる企画展=アトア
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沖縄の海や魚を描いた木版画と水槽を遊泳する魚のコラボレーションが楽しめる企画展=アトア

 生き物の展示とデジタルアートの融合をコンセプトにした劇場型水族館「アトア」(神戸市中央区)が10月下旬に開館から1年を迎えた。今月18日には入館者が100万人を達成。記念の企画展も始まり、大きな節目を盛り上げる。(末吉佳希)

 アトアは、神戸三宮再整備事業に伴うウオーターフロント再開発の一環として昨年10月29日、神戸港の新港突堤西地区にオープン。魚類や両生類、爬虫(はちゅう)類などが幻想的な光の演出の中で遊泳し、新感覚の水族館として人気を集める。

 100万人目の来館者になったのは愛知県の中島ベアトリスさん(24)と大阪府の鯉江浩矢さん(23)。同館で飼育されているアルダブラゾウガメの雌「ショコラ」をイメージしたぬいぐるみや年間パスポートなどの記念品が、同館の中山寛美館長から贈られた。

 初めて訪れたという中島さんは「ドッキリかと思って驚いたが、とてもうれしい。年パスでまた来ます」とにっこり。鯉江さんは「入った瞬間、光の芸術が美しくて、世界観に引き込まれた」と目を輝かせた。

 今月18日に始まった1周年の記念企画展「珊瑚の島から」は、日本最大級の球体水槽が目を引く同館3階のエリア「プラネッツ」が会場。沖縄県在住の木版画家、名嘉ボクネンさん(69)が30年以上前から制作してきた約30点を出展している。

 名嘉さんは、黒の版画で輪郭を刷った後、紙の裏側からアクリル絵の具で色を付ける「裏手彩色」の手法で描く。透き通った海に広がるカラフルなサンゴ礁や、イソギンチャクと共生する小魚の様子、海に生きる漁師たちの姿などが力強いタッチと色彩で表現されている。

 名嘉さんは「絵画の中の魚たちと実物の魚たちの両方を見て、海や生き物の生命を感じてもらえれば」と話す。

 ほかに、つぼやシーサーなどの「やちむん(焼き物)」や琉球ガラス細工など沖縄の伝統工芸作家たちの力作も会場を彩る。

 企画展は来年2月19日まで。入館料2400円、小学生1400円、幼児800円。午前10時~午後9時(最終入場は午後8時まで)。同館TEL078・771・9393

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