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送検される男を乗せた警察車両=6日午後、長田署
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 兵庫県警捜査1課と長田署が5日、店舗兼住宅に火を付けたとして現住建造物等放火容疑で長田区の男を逮捕した。同区南部の住宅街では10月から放火とみられる不審火が半径約500メートルの範囲で多発。逮捕された男はこの範囲で暮らし、「ほかにも数件やった」と供述している。「逮捕が解決につながれば」。不安な日々を送る地元住民らはそう願い、捜査の行方を見守る。(千葉翔大、大田将之)

 逮捕されたのは同区の会社員の男(37)。同署によると、区内の店舗兼住宅の裏にあった灯油タンクなどにライターで火を付けた疑い。徒歩で移動したとみられる。防犯カメラや聞き込みで男が浮上。現場付近の複数の場所でよく似た特徴の男が確認されたといい、同署などはほかの不審火との関連を慎重に調べる。

 同署によると、この地域では、11月15~21日に少なくとも9件の不審火が発生。うち1件は男が住む集合住宅の駐輪場で、自転車のチェーン鍵が燃えた。いずれもけが人はなかった。

 不審火が相次いだのは、国道2号の大橋9丁目交差点を中心に古い民家や空き家、商店などが密集し、細い路地が入り組む地域。10月にも複数発生した。

 そうした状況を受け、住民や警察、消防は連携して警戒を強めてきた。

 地元の防災福祉コミュニティーで本部長を務める男性(75)は「不審火が続いて、地域として火の怖さを実感したはず。燃えやすい物を自宅の周辺に置かないなど、予防策を改めて呼びかけたい」と話した。

 10月中旬の不審火で自宅の雨どいなどが焼けた70代の女性は「延焼したら大惨事になったかもしれない。今回の逮捕が事件解決の糸口になってほしい」と願った。

 県警は6日午後、店舗兼住宅への現住建造物等放火容疑で男を神戸地検に送検した。

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