神戸

  • 印刷
行方不明の男性を発見し、表彰を受けたムック・オブ・ハウス・サン・ボア号と指導員の門脇正真警部補(左)=灘署
拡大
行方不明の男性を発見し、表彰を受けたムック・オブ・ハウス・サン・ボア号と指導員の門脇正真警部補(左)=灘署

 行方不明になった高齢男性の捜索に加わり、六甲山中で男性を発見したとして、兵庫県警灘署は、警察犬のムック・オブ・ハウス・サン・ボア号に賞状を贈った。

 ムック号はジャーマンシェパードの雄で6歳。2018年4月の初出動以降、捜索や事件解決などで功績をたたえられ、これまでに12回表彰されている。

 行方不明事案があったのは12月16日。午後5時ごろ、認知症の男性(81)の家族から「家に帰ってこない」と同署に届け出があった。男性が持つ衛星利用測位システム(GPS)発信器が六甲山麓周辺で反応したことから、すぐに同署員らが周辺の捜索を開始。同6時半ごろにムック号ら警察犬2匹も加わった。

 ムック号は、ペアを組む県警鑑識課の門脇正真警部補(40)と山道へ。同8時20分ごろ、約1キロ先にある山中の沢で同じ場所をぐるぐると回ったため、同署員らが近くを捜すと、腰まで水に漬かって立ち尽くす男性を見つけた。捜索打ち切り予定時間を約30分過ぎていた。男性は凍傷があり、病院に搬送されたが、命に別条はなかった。

 賞状の贈呈式前には男性の家族も同署を訪れ、ムック号と門脇さんに感謝を述べたという。門脇さんは「真冬の山中で最悪の事態もあり得た。いつも通りの頑張りでちゃんと見つけてくれた」と話した。

神戸
神戸の最新
もっと見る
 

天気(9月7日)

  • 34℃
  • 27℃
  • 20%

  • 36℃
  • 24℃
  • 40%

  • 35℃
  • 26℃
  • 20%

  • 35℃
  • 25℃
  • 30%

お知らせ